筆者の知人Aさんの息子が「結婚したいんだ」と連れてきた相手は、身寄りがおらず天涯孤独の身の女性Cでした。Cの境遇を不憫に思ったAさんは、Cのことを実の娘のようにかわいがります。「2人の関係は良好!」と思っていたAさんですが、嫁Cは単なるかわいそうな女ではなく計算高い女だったことが発覚するのでした。
会わせたい人がいる
ある日、Aさんの息子が「会わせたい人がいる」と1人の女性Cを連れて家にやって来ました。息子はCと結婚したいと言い、Aさん夫婦は心から祝福します。
「息子が選んだ人ならば、どんな人でもいい」と考えていたAさん。Cと話しているうちにCの育った環境が想像以上にハードだったことがわかります。
Cは身寄りがなく、施設で育ち頼れる人もいない天涯孤独の身だと言うのです。素敵なお嬢さんに見えたCにそんなバックグラウンドがあったと知ったAさんは、深く心を動かされ、Cのことを実の娘のようにかわいがろうと決意しました。
嫁と姑、2人の関係は良好
その後、息子とCは結婚し実家近くに住み始めました。何かできないことがあるとCはAさんのことを頼ってくれたので、Aさんは喜んで若い夫婦の手伝いをしました。
知らないことが多く時には非常識だと感じることもあったCの言動ですが、Aさんは「若いんだし、教えてくれる人がいなかったんだから仕方ない」と自分を納得させ、Cに1つ1つ教えていきます。
C「こんなことも知らなくて、すみません。母がいなかったものですから……」
Cの言葉を聞くとAさんは胸が締め付けられるような気持ちになり、私が母として愛情を注いであげようと思うのでした。Aさんは、Cがこれまで経験してきたであろう困難を思い、そのぶんも愛情を注いであげたいと心から願っていました。