保育園のママ友ランチ。「有休取れないの? じゃあ欠勤で来て」なんて言われたら、あなたはどうしますか? これは、筆者の友人・沙織さん(仮名)が新天地で経験した、モヤモヤした話です。
新天地での“ママ付き合い”
夫の転職をきっかけに、隣の地区へ引っ越した沙織さん。
新しい保育園では、
親同士のつながりを大切にする風土があり、“ママ友ランチ会”という集まりが年に何度か開かれていました。
はじめは戸惑いながらも、
「保護者間の交流も大切かな」と思い、参加することに。
しかし、その集まりには、“常識”とは少しずれた空気が流れていました。
有休取れないの?
ある日、ランチ会の日程について、仕切り役のY子さんから連絡がありました。
平日は仕事が忙しくて難しいと伝えると、返ってきたのは驚きの言葉。
「土日は家族の時間だからダメ。有休取れないの? いざとなったら欠勤すればいいじゃん」
一瞬、冗談かと思いました。でも、その口ぶりはどうやら本気のよう。
小さな子どもがいるからこそ、有休は“もしも”のために残しておきたいのです。
文句ひとつ言わず支えてくれる職場に、沙織さんは、むしろ申し訳なさすら感じていました。
そんな大切な有休を、誰かに「使え」と指図されるなんて、違う。
まして「欠勤すればいい」とまで言われるなんて。
それはさすがに、踏み込みすぎです。
こんなにも感覚がずれているのかと、心がざわついてしまいました。
夫の後押し
帰宅後、夫に相談すると、
「そんなの無理して合わせる必要ある?」と返されました。
そのひと言が、沙織さんの背中をそっと押してくれたのです。
悩んだ末に意を決して、丁寧な文面で欠席の連絡を送りました。
「仕事の都合で、今回は参加できません。本当にごめんなさい」