義母に預けられた通帳、返ってこない……
結婚してすぐのこと。友人のMちゃんは夫と家計を一緒に管理しようと、夫の銀行口座の話をしました。
すると夫から驚きの一言が。
「通帳? あぁ、母が持ってるよ」
なんと、夫の口座は結婚前から義母がずっと管理していたというのです。
驚きの生活費事情→モヤモヤ
「結婚したら当然、自分たちで家計を握ると思ってたのに……」と、Mちゃんはショック。
義母はというと、「生活費はどうすればいいの?!」と、逆に訴えてくる始末。
思い切って夫に問いただすと、
「母は見栄っ張りでさ、足りない生活費は僕の給料から補ってたんだ」と告白。
つまり、義父の収入では義母の派手な暮らしは賄えず、息子である夫がずっと支えていたというのです。
通帳は戻ったけれど……
その話を聞いたMちゃんは「それっておかしくない?」とハッキリ伝えました。
夫もようやく「自分たちの家庭が一番大事」と気づき、義母に通帳を返してもらうよう交渉。何とか無事に返してもらえました。
しかし、それで終わりではありませんでした。
義母はその後も「ちょっとでいいから」と金銭をせびってくるように……。
毎回断るのも心が疲れる。Mちゃんは次第に「このままでは家庭が壊れてしまう」と思うようになりました。
距離を置くという選択
悩んだ末に出した結論は、「義実家から物理的に離れる」こと。
夫と話し合い、引っ越しを決意しました。
新しい生活が始まってからは、義母が突然来ることもなくなり、金銭の要求も次第に減っていきました。
今では子どもも生まれ、家族3人で穏やかで幸せな毎日を過ごしています。
Mちゃんが実感したのは「無理に“いい嫁”を続ける必要はない。距離を取ることも、自分たちの幸せを守る立派な選択肢」
大切なのは、自分たちの家庭を最優先にすること。そう気づけた体験でした。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容をもとに、個人が特定されないよう構成しています。
ltnライター:北田怜子
経理事務・百貨店販売を経て、現在はWEBライターとして活動中。家事や育児と両立できる働き方を模索する中でライターの道へ。自身の体験を活かしながらリアルで共感を呼ぶ記事を多数執筆。人間関係・子育て・日常の“あるある”を中心に、女性に寄り添ったコンテンツを発信している。