私の“映えドリンク”の楽しみ方
おうちでカフェ気分を味わうのが、最近の私のちょっとした楽しみ。
お手頃な価格の市販ジュースに、ミントやレモングラスを入れると、ぐっと香りが引き立って、まるでカフェのドリンクみたいになります。
友人に教えたら「私もやってみる!」と好評で、すっかりマイブームになっていました。
「これ高いやつでしょ!?」ママ友が大絶賛
そんなある日、ママ友Aさんが家に来たときのこと。せっかくだからと、例のハーブ入りジュースを出しました。
Aさんは一口飲んで、「なにこれ、美味しい! きっとちょっと良いお店のジュースでしょ? やっぱり全然違うわ〜」と、目を輝かせたのです。私はうれしくなりました。
私は、「ありがとう。実はこれ、近所のスーパーで買ったジュースにハーブ入れただけなの。深みが出て美味しくなるよね!」と言って、冷蔵庫から元のパックを見せたのです。
すると、彼女の顔がピタッと固まりました。
「えっ、うそ、やだぁ。まさかそんな安物だったなんて」
「どうりで。ちょっと後味、軽いと思ったのよね〜。やっぱ高いジュースとは違うか」
それまで「美味しい!」を連呼していた彼女のテンションが、一気に急降下。
コップに入ってる中身は同じはずなのに、急にジュースが「安物」に格下げされたみたいな空気になったのです。
値段を知って態度が激変!?
なんだか気まずくなったので、「まぁ、ハーブがいい仕事してるんだよ」と笑って場をつくろいました。
でも、値段を聞いただけで、あからさまに態度を変えるってどうなの? 味そのものよりも、価格に価値を見出す彼女の態度に、少し複雑な気持ちになりました。
それ以来、私はAさんを家に呼ぶことはなくなりました。
見た目や値段じゃなく、中身をちゃんと見てくれる人と付き合いたい。
ジュースも、人間関係も。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。