「孫は特別可愛い」「目の中に入れても痛くない」祖父母が孫を愛おしむ話をよく聞きますが、筆者は祖母から言われた言葉が衝撃で今も忘れられません。祖母の本心を知りたかったなと思います。
若い頃から苦労をたくさんしてきた
私の父方の祖母は、早くに夫を亡くし子ども6人を女手一つで育て上げたたくましい女性です。
晩年は一人暮らしでしたが、正月は子どもや孫が集まって賑やかに過ごすのが通例になっていました。
祖母は寡黙で自ら会話に参加してくることがなく、私は子どもながらに近づきがたい印象を持っていました。
宴会の最中、私の兄が祖母のところに行き、
「ばあちゃん、孫がたくさんいてよかったね。賑やかでいいだろ」
と笑顔で言いました。
衝撃の一言
すると祖母は、
「孫ね、孫なんて一度も可愛いと思ったことないわ」
ため息まじりに言いました。
え?
その場にいた孫は私を含めて5人、皆ポカンとしています。