地域の少年野球チームに入った息子さん。初めての送迎で驚いたのは、保護者たちの“距離感”。名前呼びが当たり前の世界で、友人が感じた異文化と気づきとは? 友人が体験談を語ってくれました。

なぜみんなそんなに仲がいいの?

その距離感に少し気後れしながらも輪の外にいた私に、話しかけてくれたお母さんがいました。ちょっと雑談しているうちに、思わぬ事実が発覚。

「私たち、実は同級生なんだよ〜。みんな地元の小・中とずっと一緒で、子どもも自分の母校の小学校に通っててさ」

つまり、ここにいる保護者たちは、子どものころからの“野球仲間”だった人たち。
野球少年だったお父さんはコーチとして指導し、親同士で応援団のように支えているのです。すごい。

地元の絆

私はいわゆる“上京組”で、この地域に来てまだ数年。

そのため、地元に根ざした関係の濃密さに、最初は少し戸惑うこともありました。けれど、「地元にずっといるって、いいなぁ」と素直に思えたのです。

この地元ならではのコミュニティに慣れるには時間がかかるかもしれないけど、息子の「楽しい!」という気持ちを大事にしながら、私も少しずつ、馴染んでいけたらいいなと思ったのでした。

【体験者:40代・パート、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。