いつも「奢って」と財布を持って来ない義姉は、自分の娘にもセコケチ教育
私はとある地方に住む、40代の主婦です。これは同じ市内に住むシングルマザーの義姉と、その娘である姪の話です。
義姉とは、年に数回顔を合わせる程度ですが、実は旦那も私も義姉が苦手。なぜなら、義姉はいわゆる【セコケチ】で、いつも当然のように財布を持って来ない上、「奢って」「それちょうだい」を口癖のように言う人だからです。
さらに酷いのは、子どもである姪にも「何かいいものをくれる人と友達になりなさい」「お金を持っていない子と仲良くなるのは無駄」と平気で教える事。
また姪に「良い大学に進学しなさい」と言いつつも「塾に行かせるのはお金が勿体ない。独学で十分」と言って、一切の娯楽を禁止して家で勉強ばかりさせていたのです。
内心可哀想に思っていましたが、結果的に姪は独学で名門大学に進学し、上京。そのまま東京で大企業に就職しました。そんな姪が30歳になった時、親族の集まりで「会社の同僚と結婚する事になりました」と報告してきたのです。
順風満帆な成長を遂げた姪に、「私の育て方が良かったからね! 感謝しなさい」と得意げに声をかける義姉。しかし姪の口から出たのは、衝撃的な言葉でした。
姪「お母さんとは、もう会いません」→その理由を聞いて「何も言えなかった」
義姉に向かって、姪は「お母さんとは、もう会いません」と一言。親族一同が唖然とする中、姪は静かに話し始めました。
「子どもの頃から、ずっと友達ができなくて悩んでいたけれど、大学進学で実家を出てから、自分の言動が原因だと分かった。他の人に『それちょうだい』とむやみに言ってはいけない事も、お金で友達を選ぶ事も恥ずかしい事だと知った。」
それを聞いて義姉は「それの何が恥ずかしいのよ! せっかく育ててやったのに、この恩知らず!」と激怒。
しかし姪は「お母さんを、婚約者と彼の親御さんに紹介できない。お母さんは絶対に失礼な言動をしてしまうと思うから。そんなお母さんを見たくないから、もう会いません」と言い放ち、そのまま帰ってしまったのでした。
義母は「親に向かってあんな態度を取るなんて」と怒り狂っていましたが、幼い頃から姪を心配していた私や他の親族たちは、何も言えませんでした。
あれから10年が経ちますが、姪からは本当に何の連絡もないそうです。一人で寂しそうに暮らす義姉を見て、同じ母親として「いつか義姉が心から姪に謝罪して、許してもらえる日が来るといいな」と思う今日この頃です。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。