筆者の知人A子さんは、自分の好きなことをする為に一生懸命仕事を頑張る人でした。
そんな彼女の、思わず呆れてしまう体験談をご紹介します。

私の趣味は、旅行へ行くことです

A子さんは大の旅行好きで、定期的に有給を使って旅行へ行くことがあります。
行き先は国内だけでなく、長期休みを取って海外へ行くこともありました。
色んな所で色んな食事や観光を楽しんだり、またそこで出会えた人達との思い出も、全て一生の宝物になるのです。

そして旅行の最後には、必ず職場用のお土産も購入していました。
皆A子さんが旅行好きだと知っているので、有給を取っても快く送り出してくれます。
そんな優しい社員達に囲まれているので、職場用には美味しいと評判のお菓子を何種類か購入していました。

お土産を配る時には、皆旅行の話を聞いてくれたりと、かなり平和な空間になります。
ところが……

いつも嫌味を言われるの、気分が下がるわ

「え、また旅行行ってたの~!?」

そう大声で食いつくのは、女性社員のB先輩。
実は、今までもA子さんが旅行へ行く度に、

「お金があるのね~」
「彼氏いないって、時間に余裕があっていいよね」

などと、嫌味混じりの言葉ばかり言ってくるのです。
A子さんは彼氏が欲しいなんて全く言っていなかったのに、まるで「彼氏がいない=仕方なく趣味を充実させている=可哀想」とでも言わんばかりの失礼な発言もされていました。
さらにB先輩は、「あ~私も旅行行って、たまには羽伸ばしたいわ~」と、最後までかなり嫌味っぽく言ってきました。
先程までの楽しかった気持ちが一気に沈み、まさに気分は最悪でした。

そして同僚とランチの時に、A子さんはB先輩の愚痴を聞いてもらっていたのです。
すると、まさかの新情報が……!

それ、私関係なくない? 八つ当たりも大概にしてください

実はBさんには、金銭的な援助をしている無職の彼氏がいるそうです。
本人は「私が彼を支えているの」と誇らしげですが、どうやら彼女のお給料のほとんどを彼はギャンブルに使っているらしく、Bさん本人は全く自分の為にお金を使えていないらしいのです。

もしかすると、自由に自分の為だけにお金を使えるA子さんのことが、羨ましくて妬ましい気持ちになったのかもしれません。
人を羨ましがり嫌味を言うのではなく、お金の使い方を見直したほうが、よっぽど有意義だと思った出来事でした……。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。