仲良しのはずだったのに
B子とは高校時代からの親友で、私が結婚してからも頻繁に連絡を取り合っていました。
私は毎日育児に追われていましたが、子どもがいないB子は、ライフスタイルが違っても私の育児の悩みを新鮮に受け止めてくれていたのです。
つらいときも、彼女の存在に何度も救われました。
SNSで知った「裏の顔」
ところが、ある日共通の知人がSNSに投稿した動画を見て、私は言葉を失いました。
そこには、B子が私のことを「子育てで病んでる」と冗談交じりに話している姿が映っていたのです。
私には冗談では済まされず、心の奥がズキンと痛みました。
信頼していただけに、裏切られた気持ちでいっぱいでした。
勇気を出して話してみた
数日間悩み続けた末、私はB子に会う決心をしました。
会ってすぐ、「あの動画を見て傷ついた」と正直に伝えました。
するとB子は突然泣き出し、「ごめん、本当にごめん」と何度も謝りました。
彼女は、子どもがいない自分はそれに劣等感を抱いていて、子どもがいるA子さんの悩みを聞いているうちに無意識に自分との違いを感じてしまい、つい強がってしまったのだと言いました。
B子の本音を聞いて、私は胸が詰まりました。
信頼していたからこそ、許せない気持ちもありましたが、同時に私も彼女を思いやれていなかったのかもしれないと気づきました。
これからはお互いの弱さも受け止めて、本当の意味で支え合える関係でいたいと思います。
あの動画をきっかけに、私たちの友情は新しい形に変わったのだと感じています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。