今回は、友人A子さんに聞いた「仲良しだったママ友とのすれ違い」に関するお話をご紹介します。ささいな誤解から始まった亀裂は、やがて修復できない溝になってしまいました。人間関係の難しさと、信頼を築く大切さに気づかされたエピソードです。

ママ友との溝

私は、ママ友のB子ととても仲が良くて、よく家族ぐるみで出かけていました。
ある日、公園で子どもを遊ばせていると、共通の知人であるC子が私にぽつりと「ねえ、最近B子があなた(A子)の悪口言ってたって聞いたけど、大丈夫?」と囁いてきたんです。まるで雷に打たれたような気持ちでした。
あんなに仲が良かったのに、なぜそんなことを?

直接聞くべきか、飲み込むべきか

その後も、B子の態度がどこかよそよそしく感じる日が続きました。
気のせいだと自分に言い聞かせながらも、心のどこかでモヤモヤが膨らんでいきました。
私は思い切って、「最近、私のことで何かあった?」とやんわり聞いてみたのですが、B子は「え? 別に」とそっけない返事。
まるで私が気にしすぎているかのような空気に、ますます不安が募りました。

小さな誤解が生んだ大きな溝

後日、他のママ友から「あのときの悪口、別のA子さんのことだったらしいよ」と聞かされました。
つまり、私の聞いた話は完全な誤解だったのです。
でもその頃には、B子との関係はすでに気まずくなり、連絡もほとんど取らなくなっていました。
お互いにきちんと向き合うことができていたら、こんなことにはならなかったのにと悔しさでいっぱいでした。

信頼の土台は言葉と態度

人との距離感って、本当に難しいなと改めて感じました。
言葉の受け取り方ひとつで、築いてきた信頼が崩れることもあるのです。今はもう、B子との関係は戻っていません。
でもこの経験を通して、「大切な人との間では、誤解をそのままにしてはいけない」と強く心に刻みました。誰かの“噂”よりも、自分の目と心で相手を見ること。それが、今の私の人間関係の軸になっています。

この学びを得てからは、友人や知人との間に少しでも疑問や違和感を感じたら、臆せずに直接コミュニケーションを取ることを心がけています。そのおかげで、以前よりもずっと風通しの良い、健全な人間関係を築けるようになったと感じています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。