息子の恋バナがはじまった
最近、小学5年生の息子が妙にソワソワしています。
聞けば、クラスでは「誰が誰を好き」「告白した」と、恋バナが大盛り上がりらしいのです。
私の子ども時代は恋愛に疎くて、そんな話には目もくれなかったタイプ。だから息子の恋愛話にもあえて首を突っ込まず、「へぇ〜そうなんだ」と軽く流していました。
「誰が好きか知りたい?」息子の目がキラキラ
すると突然「俺が誰が好きか、知りたい?」と息子。目がキラキラしている。ああ、これは聞いてほしいやつだ。
「いや、そういうのは教えなくていいよ」と答えると、「え? 知りたいでしょ?」と期待に満ちた顔。
そんな顔されたら、聞くしかないじゃないか!
……好きな子は、クラスのTちゃん。私は顔を知りませんが、名前なら前に息子から聞いたことがある子でした。
「どんなところが好きなの?」と尋ねると、「話してておもしろいところ」と即答。
息子の言葉に、私の心もほっこり。人としての「好き」をちゃんと感じているんだなぁ、成長してるんだなぁ、と感動しました。
「明日、告白しようかな」からの……
そのあと息子はこう続けました。
「最近、みんな告白してるらしいんだよな。で、俺も友だちに『告れよ』って言われててさ」
えええ、いよいよそういう年齢!?
私は内心ドキドキしながら「告白は、自分が言いたくなったらすればいいよ。友だちに言われたからって急かされて言うもんじゃない」とアドバイス。
すると息子は、「うーん、じゃあ……明日、告白しようかな」
「え!? 明日言うの!?」
あまりの急展開に、私はコップを落としそうになりました。
「が、がんばってね……」と応援の言葉をかけたそのとき、息子がポツリと一言。
「でさ。告白って、なにを言うの?」
……そこからかい!
【体験者:40代・会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。