これは筆者自身の体験です。4歳の息子が、お風呂の時間が大嫌いで毎晩苦労していた私。どうにかして楽しくお風呂を過ごせる方法はないかと試行錯誤していたある日、思わぬ救世主として登場したのがバスボールでした。しかし、毎日使うにはコストがかかりすぎて悩んでいたとき、ママ友からの「自分で作れるよ」という提案が私の視点を大きく変えて……? 子どもの成長や親子の絆を深める大切さに気づかされた出来事です。

うちの息子、なかなかのハードル!

我が家の4歳の息子は、お風呂が大の苦手。毎晩、時間になると必ず「まだ入らない!」「あとで!」と言って逃げ回り、毎日お風呂に入るまでが一苦労でした。最初は「まあ、まだ小さいし……」と思っていたものの、日に日に「またお風呂が嫌だ!」という言葉にイライラが募り、親子共々疲れていました。

ある日、そんな息子にちょっとしたきっかけを与えてみようと思い、試しにバスボールを買ってみました。これが意外にも救世主となったのです! 息子はバスボールを見た途端、「今日はこれで遊びたい!」と自分からお風呂に向かってくれました。嬉しさのあまり、思わず喜んでしまいましたが、同時にコストのことが気になりました。毎日使うにはちょっと高すぎる。これでは、家計も子どもの笑顔も続かない、と悩んでいた私に、ママ友が驚きの提案をしてくれました。

買わなくても自分で作れる!

「バスボール、自分で作れるんだよ! 重曹とクエン酸でできるし、100均で材料が買えるよ」と教えてくれたのです。自分で作れる? その発想は全くなかった私は驚き、すぐに材料を買い揃えました。そして、息子と一緒に“実験”開始。ボウルに材料を入れて混ぜ、型に詰めて固める作業をしていくと、息子は目を輝かせながら「こんなふうにできるんだね!」と大興奮。

お風呂が楽しくなった!

そして、完成した自分だけのバスボールを持ってお風呂へ。息子は「早く入りたい!」と私を誘い、シュワシュワ溶けるバスボールの中で大はしゃぎ。お風呂がこんなに楽しい時間になったのは初めてでした。毎晩、息子が「次はどんなバスボール作ろう?」と言うようになり、私たち親子の絆も深まりました。

子どもから学んだこと

今回の出来事から学んだのは、子どもが抱える「困った」にこそ、成長のヒントが隠れているということ。子育てには予想外の出来事がたくさんあるけれど、それを少し視点を変えて楽しみながら解決することが大切だと気づかされました。子どもと一緒に工夫し、笑顔で過ごす時間が、私たち家族にとっての宝物だと感じた瞬間でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。