出張中の夫と突然連絡が取れなくなり、不安で1日中スマホを手放せなかった女性。
ようやく帰宅した夫の口から語られた“まさかの理由”とは?
今回は筆者の友人A子から聞いた、現代だからこそ陥りやすい、ヒヤリとするトラブルエピソードをご紹介します。

夫と音信不通に!

あるとき、出張中の夫からの連絡が急に朝から途絶えてしまうことがありました。

普段は仕事や休憩の合間を縫ってこまめに連絡をくれる夫。

それなのに、このときはLINEの会話も途中だったにもかかわらず、プツンと返事が返ってこなくなったのです。

LINEも電話もつながらず、既読すらつかない状態。

『まさか事故?』『それとも何かトラブルに巻き込まれたの?』と不安と焦りが膨らみ、何度も連絡がきていないか、スマホを確認しました。

連絡できなかった理由

心配していた私でしたが、夕方には夫がいつも通りにひょっこり帰宅。

「スマホが水没しちゃって」
と苦笑しながら軽く伝えてきてようやく安堵できたものの、こちらは不安で仕方ない1日を過ごしていました。

「誰かにスマホ貸してもらって連絡くれればよかったのに」
と伝えると、夫からはまさかの返答が!

「もちろん電話したかったけどA子の番号分からなかったから」

そうサラッと言われ『電話番号覚えてないの!?』と想定していなかった言葉に思わず言葉を失ってしまいました。

誰の連絡先も分からない

さらによくよく聞くと、職場の同僚たちもLINEや社内チャットばかりで、個人の番号を知らない人がほとんどとのこと。

夫は妻である私だけでなく両親の電話番号も知らないと、そのとき初めて知りました。

私にとって、いざというときのために身近な人の電話番号は覚えておくことが常識だと思っていましたが、夫は違っていた様子。

夫婦間ですら“電話番号を覚える”という認識が異なっていたのに、今まで確認してこなかったことを反省しました。

“もしも”に備えよう

それからすぐに、家族の番号を紙に控え、防災バッグと互いの財布に入れることに。

アナログな備えの大切さを、テクノロジーの落とし穴から学んだ気がしています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。