「食中毒?」と周囲が騒然とするなか、救急搬送された彼の体に起きていた“思わぬ異変”とは──。
今回は筆者の知人から聞いた、夏の健康リスクに潜む、身近で起きた健康にまつわるエピソードをご紹介します。
同僚の体調が急変
これは、猛暑が続く最近の出来事です。
職場で普段と変わらず元気に見えていた同僚男性が、昼過ぎになると突然顔が青ざめてふらつき、デスクに突っ伏しました。
周囲が心配するなか、ふらつきながらトイレへ駆け込んだ同僚は、よっぽど具合が悪かったのかまさかの嘔吐!
「あんなにさっきまで元気そうだったのに」
「お昼に食べたコンビニ弁当が悪かったのかも?」
食中毒と思いきや?
場は騒然となるなか、彼の体調はどんどん悪化し、救急車を呼ぶことに。
誰もが『お昼ごはんとして食べた弁当があたった食中毒だろう』と考えていましたが、搬送先での診断は、まさかの“熱中症”!
その後本人に話を聞くと、職場に迷惑をかけたと申し訳なさそうにしつつも、こう話してくれました。
「朝から水分をあまりとっていないことを指摘されました」
「でもいつもと変わらない量だったと思いますが……」
どうやら室内の冷房がいくら効いていても、適度な水分を補給しなければ、気づかぬうちに体が脱水気味になってしまうそう。
特に朝、コーヒーしか飲まずに出勤し、お昼ごはんのときも水をコップ1杯しか飲んでいなかったことが原因だと搬送先の医師に言われたと話してくれたのです。
特に夏は油断禁物
それを聞いてハッとした私。
実は私もそれなりに水分をとっているつもりではあるものの、思い返すと水ではなくカフェイン入りの飲み物ばかりだったと気づかされたからです。
医師いわく、カフェインの入った飲み物は利尿作用があるため、主な水分補給として摂取するのは適さないとのこと。
熱中症は外だけの話ではありません。室内でも、いつものように水分をとっているからと言って油断してはいけないのだと反省しました。
こまめに水分補給しよう
それ以来、意識的に水を飲むようになり、職場では互いに
「水、しっかり飲んだ?」
と声をかけるように。
こまめな水分補給が熱中症を防ぐには効果的だと学んだ出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。