筆者の話です。
瀬戸内海にある実家は、昔ながらの風通しのよい家。
その名残か、母はいまだに「エアコンはぜいたく品」と思っているようで……。
でも今の暑さは“命にかかわるレベル”なのです。
瀬戸内海にある実家は、昔ながらの風通しのよい家。
その名残か、母はいまだに「エアコンはぜいたく品」と思っているようで……。
でも今の暑さは“命にかかわるレベル”なのです。
「風があるから、いらないよ」
私の実家は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島。
丘の上にある家は、窓を開ければ風が通り抜けるつくりになっていました。
昔は海風と扇風機だけで、夏を乗り切れたものです。
エアコンは「ぜいたく品」という感覚があり、使っている家はほとんどありませんでした。
今でも、母は変わらず言います。
「風が通るから大丈夫」「昔はエアコンなんて無かったんだから」
気温も時代も、もう“昔”じゃない
近年の気温は、40度近くになる日も珍しくありません。
少し動いただけで汗が止まらず、立っているだけで体力を奪われる。
そんな中でも母は、窓を全開にし、扇風機でしのごうとします。
冬場の暖房用にエアコンも購入したのに「電気代がもったいない」と言って使おうとしません。
「今は違うよ。昔よりずっと暑くなってるんだから」
私はそう伝えてきたけれど、母の意識はなかなか変わりませんでした。