具合の悪い妻に「家事は明日やればいいから」夫からのこのセリフ、一見優しい言葉のようですが温厚な妻の怒りの導火線に火をつけてしまうことに。一体どうして? 筆者の友人の話をお届けします。

家事、育児、仕事

私の友人A子の話です。
A子は小学生の2人の子供を育てながらフルタイムでパートをしています。
家事、育児は日頃からほとんどA子が負担していました。

ある時A子は体調を崩し、高熱で起き上がるのも辛い状態に。

夫は仕事から帰宅後、家の中を見回して、
「たまっている家事は明日やればいいから」
こんな声をかけました。

イライラが最高潮に

「……明日も具合が悪かったらどうするの?」
押し殺した声でA子が返すと、夫はめんどくさそうに、

「じゃあ治ってからやればいいじゃん」

夫には自分が家事をやる、という概念がそもそもなかったようです。

A子の中で何かがブチッと切れました。

彼女は普段夫がほとんど家事を手伝ってくれないこと、子供の面倒も積極的に見ないことに不満を抱えていましたが、なかなか言い出せずに内に溜め込んでいました。

それがここへ来て大爆発。

夫はいつも穏やかなA子が見せた鬼の形相にたじたじに。
夫婦で助け合うことの必要性をようやく理解してくれました。

夫婦で協力、支え合って

それ以降、夫は少しずつではありますが家事や育児に関わるようになり、A子の負担は軽くなりました。

「こんなことならもっと早く言ってやればよかった!」
A子は笑顔で言います。

夫婦のどちらか片方が一方的にがまんするのではなく、対等に意見を言い合って相手を理解していくことって大事なんだな、と改めて思った出来事でした。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。