基本的にはスーパーは1人で行く
パート主婦のA子は、昨今の物価高もあり、日々節約を心がけています。7歳と5歳の息子たちをスーパーやコンビニに連れて行くと、あれもこれもとお菓子やジュース、パンなどをねだられるので、できる限り買い物は1人で行くようにしています。
しかし、この日は毎日必ず飲む牛乳を切らしてしまっており、息子の習い事の帰りに一緒にスーパーに行くことに。
お菓子は1個! の約束が……
子連れで買い物に行くと、「牛乳だけ買う」というわけにはいきません。そのため、スーパーに入る前に「今日はお菓子1個までね」と一応約束するのですが、いざたくさんのお菓子を目の前にすると目移りしてしまうのか、息子たちは約束の1個以上に買いたいと必ず言い出します。
「また始まった……」とA子。最初こそ毅然とした態度で息子に対して、「今日は1個って約束したでしょ」と言うものの、息子たちの口から次々飛び出すセリフに思わず笑ってしまいました。
母をよく理解している……
息子たちは各々お菓子を手に持ちながら、「ねぇ、ママ! 今日はいつもより安いよ!」「安いから買って! たった100円だよ!」等々、やたらと「安い」というワードを入れてくるのです。ほかのお客さんが大勢いるなかで、「安い」を連発する息子たち……。A子はとても恥ずかしくなってしまい、もう笑うしかありませんでした。
日ごろから節約を意識しすぎるあまり、「安い」というワードには非常に弱いA子。「明日のお菓子にすればいっか!」「次いつ一緒に来れるか分からないし」等と、実際にいつもより安いと確認すると、ついついOKを出してしまいました。
末恐ろしい息子たち
A子としても反省すべき点ではありますが、息子たちはママがどうしたら買ってくれるかよくわかっています。これからさらに高度な交渉術を身につけていくかもしれません。この日もまんまと、2個目のお菓子も買わされたA子でした。
たまにしか来ないスーパーで、息子さんたちもお菓子を買ってもらうために必死ですね。これも成長の証の一つとして捉え、あまり厳しくし過ぎないのも大切なことなのかもしれませんね。
【体験者:40代・女性パート主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。