ATMが故障
ある日、銀行のATMでお札を入金したところ、突然ピコピコと警告音が鳴りはじめ、機械が動かなくなりました。何が起こったのかわからず、戸惑いながら備え付けの受話器を取り、行員さんを呼びました。
しばらくして、奥から女性行員さんが登場。
事情を説明すると「少々お待ちください」と言い残して機械を開けて確認し、ガチャガチャと音を立てて出たり入ったりしながら修理が始まりました。
そのうち別の行員さんも出て来てATMの行列整理で大忙しの様子です。
自分のせいだとは知らず余裕の態度
「ご迷惑をおかけしております」と謝られる中、私はなぜか余裕の態度で「いえいえ、全然大丈夫です。急ぎませんので」とのんきに答えていました。
さらに、後ろに並んだお客さんに「機械が故障したみたいですよ~」と話しかけたりしていました。
衝撃の原因判明、顔から火が出る
ようやく修理が終わり、原因が判明。
行員さんが一言。
「お客様の入金されたお札の間に1円玉が挟まっていたようです」
え? それって私のせい?!
まさかの原因に一瞬フリーズ──
まわりの方に迷惑をかけていたのは私の方だったのか、と気付いた瞬間、顔から火が出るほど恥ずかしくなりました。
「た、大変申し訳ございませんでした!」
深く頭を下げ、急いで銀行を後にしました。
誰にでもある‟うっかり”
それ以来、お札の入金の際には細心の注意を払い、小銭が挟まっていないか確認するようになりました。人は誰しも、うっかりや勘違いで恥ずかしい思いをするもの。こんな失敗も自分らしさだと思って、笑い飛ばすしかありません。
皆さんもATMを使うときは、小銭が混ざっていないか十分お気を付けください。
【体験者:50代、筆者 回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ライター:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。