素直で穏やかな性格だったのにどうして!?
しかし母には「思い当たること」が。
筆者の友人S子が実際に体験した反抗期エピソードをご紹介します。
急に反抗的になった長女
小学6年の長女に反抗期のような振る舞いが目立つように。
元々はいつも穏やかで弟の面倒もよく見てくれていた長女。
しかし最近は
「ママなんて知らない!」
と音を立ててドアを閉めたり、こちらが話しかけても無視したり。
「反抗期がついに来たか」
と思いながらも、どこか引っかかる気持ちが。
反抗期に「思い当たり」が
それは、最近の私が小学2年の息子の方で手一杯だったこと。
とにかく騒がしくて手がかかる息子の、宿題やごはん、お風呂など、日常のひとつひとつがバトルの毎日。
そんな日々で、ずっと姉である長女のことは後回しにしていました。
学校から連絡「娘さんが……」
そんなある日、学校から連絡が。
「友達とちょっとトラブルを起こして。トラブルは解決したのですが、最近、娘さんが少し元気がないように見えます」
「ご家庭で何か変化がありましたか?」
と言われ、ドキッとした私。
夜、勇気を出して長女の部屋に行き
「ちょっと話せる?」
と話しかけました。
長女の本音「ずっと我慢していた」
「最近、弟の方でいっぱいいっぱいで、あなたのこと、ちゃんと見てなかったよね。ごめんね」
そう言うと、長女は
「なんで、ママは怒られる弟ばかり見てるの? 私、ずっと我慢してママに、いい子って思われたくて、頑張ってたのに」
「頑張っても、ママは弟ばっかり。ずるいよ」
と言いました。
「お願いだからいい子にしてて」と思ったことを反省
息子に手一杯な中で、長女の気持ちに向き合うよりも
「あなたはお願いだから、いい子にしてて」
という気持ちになっていた私。
それが態度に出て、さらに長女を追い詰めていたかもしれないと痛感。
「そうだったんだね。本当にごめん。あなたのこともずっと大好きだよ。でも、足りなかったんだよね。ごめん」
反抗期は「寂しい」のサイン
それからは、意識して長女との時間を作るように。
一緒に買い物に行ったり、勉強をみたり、弟が寝た後に10分ほど居間でおしゃべりしたり。
ほんの少しのことでしたが、それだけで長女の気持ちが安定してきたのが分かりました。
あの反抗期は「寂しい」のサインだったのかもしれません。
その後も、年頃ということで反抗的な態度を取ることはありますが、それも含めて長女のことを見守る意識を大事にしています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。