好きな服を着て過ごしたいだけ
Aさんは小学生の子どもを育てる母。幼いころから母になっても変わらないのが、ファッションが大好きだということでした。
もちろん母になりバタバタした生活になったことで、ファッションにかけられる時間もお金も減りました。それでも自分が好きな服を着て過ごすと気分がいいので、できる範囲でファッションを楽しんでいます。
Aさんが好きなのは派手な服装。明るい色を着ていると気分まで明るくなるので、好んで明るく派手な色を身に着けていました。
人の服装にケチをつける友人
毎日好きな服を着て楽しんでいたAさんですが、そんなAさんの服装にケチをつけてくる人物がいました。それは友人のCさんです。
CさんはAさんに会う度に「よくそんな服着れるね」「派手過ぎて恥ずかしくないの?」などと言ってきます。
少し嫌な気分にはなりますが、Aさんは誰に何を言われても気にしないし自分は自分の好きなファッションを楽しむだけと思っていました。だから、Cさんの言葉をいつもへらへら笑ってやり過ごしていたのです。
Aさんがはっきりと嫌がらないからか、CさんのAさんに対するファッションチェックはいつまでも止まることがありませんでした。
反撃開始! こっちもです
ある日、またAさんはCさんにファッションチェックをされていました。
「またそんな派手な格好してる、ないわ~」
いつもCさんの言葉に反撃せずやり過ごしていたAさんですが、この日は堪忍袋の緒が切れました。これまでの我慢が限界に達し、AさんはついにCさんに自分の気持ちをはっきりと伝えることにしたのです。
「そうね、私は派手な服が好きだから。でもCさんにはCさんの好みがあるように、私には私の好みがあるの。お互い、趣味が合わないってだけだよね」
これまで何を言われても言い返してこなかったAさんのまさかの言葉にCさんはびっくり。驚いた様子で黙ってしまいました。
ほっといて! 私は私の好きを貫く
CさんはAさんの言葉に戸惑い、何かを考え込んでいる様子でした。Aさんはさらに言葉を続けます。
「それなのに、私がもし毎回『あなたの服装ないわ~』って言ったとしたらどう思う?自分が好んで着ているものにケチをつけられる気持ちがわかった?」
Cさんは何も言い返すことができずに、ただただ押し黙るだけでした。そして、これ以降CさんがAさんの服装に関して何かを言ってくることはなくなったのです。
Aさんはこれから年を重ねても派手な服装を着続けると張り切っています。人の好みにケチをつけるようなことはしたくないものですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。