義実家を訪ねた時、車で駅まできてくれた義両親。ある場所で車を停めて……
私は都市部で暮らすワーママです。これは新婚時に、夫と2人で義実家を訪ねた時のお話です。
義実家は新幹線で4時間ほど離れた遠方にあり、結婚前に夫とも「訪問できるのは年に1〜2回くらいだね」と話していました。
訪問当日、義両親が新幹線の最寄り駅まで車で迎えにきてくれました。車中で気さくに話しかけてくれる義両親と会話しながら、「お義父さんとお義母さんがいい人で良かった」と安堵したのですが、残念ながらそれは最初だけでした。
義実家に向かう途中、運転していた義父が「夕飯の食材を買って行こう」と、大型スーパーに車を停めました。すると義母が突然、大量に食材が書かれたメモを私に渡してきたのです。
義母は当然のように、「私たちは車で待っているから、あなたたち2人でこのメモの食材とか全部買ってきて。もちろん支払いもよろしくね」と私と夫に言い放ちました。
トイレットペーパーやボディソープなどもメモに書かれており少し戸惑ったものの、夫から「ごめん、あんな言い方だけど、母さんに悪気はないんだ」と謝られ、私も「まあ、泊まりでお世話になるから、これくらいはしないと」と思い直し、言われるがままに食材と雑貨を買って車に戻りました。
しかし義実家に到着した後も、義母からの【お願いごと】がさらに続いたのです……。
義母がおねだりしてきたのは高価な冷蔵庫……今後のためにも意を決して反論!
夕飯は義母がご飯を作ってくれました。とてもありがたかったのですが、食後に義母がこんなことを言い出したのです。
「これから、アンタたち2人が来るたびにおもてなししないといけないから、もっと大きな冷蔵庫が必要ね。買ってちょうだい」
さすがに快諾できる価格のものではないので、私と夫が「年1〜2回くらいしか来ないし、来ても1泊しかしないから」とやんわり断っても「共働きなんだから、冷蔵庫くらい買ってよ」と譲らない義母。
私は心の中で(ここで押しに負けて買ってしまうと、今後もずっとおねだりされるかもしれない)と思い、意を決して義母に提案しました。
「共働きですが、うちにそんなお金はないので、私はもう義実家に来るのはやめます。子供ができても、旦那だけ行かせます。そうすれば、ご飯は旦那の分だけでいいですよね?」
それを聞いた義母は「生意気な嫁だね」とふてくされていました。しかしその後、義両親から高額なものをおねだりされたことは一度もありません。最初に釘を刺しておいて本当に良かったです。
なかなか本音を言いづらい相手であっても、時にははっきり意思表示をすることが必要だと実感した出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。