義母のあからさまな“長男びいき”に、幼い兄妹がどんな反応を見せたのか?
思い込みがもたらす差別発言と、その結末とは──。
今回は筆者の知人から聞いた、考えさせられる家族についてのエピソードをご紹介します。

時すでに遅し

息子の思わぬ発言に義母はとても驚いていました。

『溺愛する孫に嫌われたくない』とでも思ったのか、慌てて娘に話しかけご機嫌取りをしようとしていたものの、時すでに遅し。

娘は義母の顔を見ると、すぐに私や夫の後ろに隠れて、
「おばあちゃん、嫌い」
と拒絶するようになってしまっていたからです。

平等な愛情の尊さ

今では子どもたちが義実家に行きたがらないため、私たち家族の訪問はぐんと減りました。

義母はご近所さんに、
「最近は誰も来てくれない」
としょんぼり愚痴っているようです。

義母もまた、自らの行動の結果を痛感しているようでした。
この経験は、“孫の心は何よりも平等な愛情に敏感だ”ということを、私たち家族に身をもって学ばせる機会となりました。家族の関係性において、年齢や性別に関わらず、一人ひとりを尊重し、分け隔てなく愛情を注ぐことの大切さを改めて感じています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。