真夏の深夜、突然鳴り響いたインターホン。
モニターに映った“見知らぬ男性”に背筋が凍るなか、夫婦が取った行動とは──。
今回は筆者の知人から聞いた、夏だからこそ起こった衝撃的なエピソードをご紹介します。

謎の男性の正体

すると弱々しい声でこう返事が返ってきました。

「近所に住むK林です」
「熱中症かもしれなくて......」
「クラクラめまいがするのです」

ドアを開けると、そこにいたのは近所に1人で住む高齢の男性。

どうやら部屋の暑さにやられたのか意識が遠のきかけて、思わず助けを求めに来たということでした。

男性は風が苦手という理由でエアコンを使っていなかったようで、連日の暑さですっかりやられてしまった様子。

すぐに家のなかに招き入れ涼しい環境で休んでもらいながら、救急車を呼ぶことに。

病院へ搬送されたあと無事に体調が回復したようで、翌日、遠方に住んでいるという男性のご家族から深く感謝されました。

適宜エアコンを使おう

その後、自治会でも“エアコンはしっかり使おう・高齢者の見守り体制を強化しよう”という動きが生まれ、支援の輪が広がっているようです。

不審者かと思った深夜の訪問者は、助けを求めるSOSでした。

もちろん、まず警戒すべきなのは言うまでもありません。でも、あのとき『勇気を出して応じてよかった』と今も心から思っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。