体調を崩しながらも耐えていた嫁が、ある夜に目にした“衝撃の光景”とは──?
今回は筆者の友人から聞いた、ある夏に起こった驚きの義母エピソードをご紹介します。
冷房禁止令
去年、結婚してから初めて義実家に3泊4日で夏の帰省をしたときの出来事です。
義実家に到着して開口一番、義母から言われたルールが衝撃的すぎました……。
「冷房は身体に悪いから使わないでね」
「自然の風が一番だから」
そこから気温35度超えのなか、窓を開けて自然の風に頼るだけの生活が始まったのです!
日中は外出していたこともあり我慢できたのですが、問題は夜。
扇風機は使ってもいいのに、エアコンだけはなぜか使用を認めようとはしない義母。
その扇風機も夜は使用禁止となってしまうため、熱気がこもるなか寝苦しさで何度も目が覚め、私は次第に体調を崩し始めてしまいました。
さすがに辛く夫に相談するも、
「少しの我慢だよ」
と取り合ってもらえず、孤立感とストレスで限界寸前でした。
衝撃の光景
最終日の夜、何だか喉が渇いて起きた私。
寝ぼけて間違えて入った隣の義母の部屋で偶然見てしまった光景に思わず目を疑いました……。
なんと、義母自身は自室で冷房をつけて快眠していたのです!
『私たちだけエアコン禁止を守っているのに、まさか自分だけ使っているなんて!』
そんな思いと驚きと怒りで、しばらくその場から動けずにいました。
意を決して寝ていた夫を起こして伝えると、夫もかなり衝撃を受けた様子。
どうやら幼い頃から義母の【冷房は敵】自論を聞かされていたようで、ずっとウンザリしつつも嫌々従っていたとのことでした。
謝罪
「もう我慢しなくていい」
「しっかり問い詰めよう」
と眠る義母を叩き起こして、直談判してくれた夫。
義母もバツが悪そうな顔で、
「数年前からエアコンをつけ始めた」
「これまでの手前引くに引けなかった」
と謝罪してくれたのです。
我慢はNG!
その謝罪以降もちろん冷房が思う存分使えるようになり、家の空気も一変。私の体調も元通りに回復しました。
この出来事で“一方的な我慢は美徳ではない”と実感した私たち。
自分の体調や感情を大切にすること、そしてそれを家族に伝えることの大切さを学んだ夏でした。
【体験者:30代・女性公務員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。