テレビや動画は“手抜き育児”だと考えていた私。けれど、ある日息子が見せた意外な行動をきっかけに、その思い込みが大きく変わりました。テレビを通して育まれた“心の芽”に気づかされた出来事です。
理由を聞くと、息子は嬉しそうにこう答えました。
「テレビでしまじろうが、お母さんに“お手伝いしましょうか?”って言ってたの。そしたらすごく喜んでもらってて。だから僕もやってみたかったの!」
私はその瞬間、ハッとさせられました。ずっと“テレビ=悪”だと思い込んでいたけれど、息子なりにテレビの中からちゃんと“学んで”いたんです。
「何を見せるか」が大切だった
それから私は、テレビに対する考え方を少し変えました。
けれど、「どんな番組を、どんなタイミングで見せるか」「その後にどんな関わり方をするか」が大切なのだと気づいたんです。
たとえば、年齢に合った内容で、子どもが興味を持てる番組を一緒に見る。そしてそのあと、「どんな話だった?」「やってみたいことある?」と話してみる。そんなふうに“テレビを通じて心を育てる”こともできるんだと思えるようになりました。
子育ての正解は「向き合い方」にあるのかも
今もテレビや動画は我が家の子育てに欠かせない存在。
見たあとに“どう感じたか”を一緒に話すことで、子どもの内側にある気持ちを知るチャンスにもなっています。
あの日の「お手伝いしましょうか?」の一言は、ただのマネではなく、息子なりの“成長の芽”だったのかもしれません。
子育てに正解はないけれど、「ダメ」と決めつけていたものの中にも、実は大切なヒントが隠れていることがある。そう気づかせてくれた、忘れられない出来事でした。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。