これは、筆者の知人のC美さんから聞いた話です。中学生の娘が、クラスで突然“誰かを無視している”という噂の中心にされました。本人はまったく身に覚えがなく、何が誤解の原因なのかもわからないまま孤立していきます。娘と向き合い、事実を追ったC美さんの視点から描かれる、思春期の人間関係の難しさと回復のきっかけとは?
きっかけは、ある日突然
娘が中学2年生になって間もないある日、「学校に行きたくない」と珍しく泣きながら言い出しました。
理由を聞くと「私がB子ちゃんにひどいことを言ったって、みんなが言ってる」とのこと。
娘は何のことかわからず、B子ちゃんとも普通に接していたつもりだったようです。「私、何か悪いことしたのかな」と、娘の戸惑いは見ていて明らかでした。