筆者の娘が幼稚園時代の初恋相手『K君』に偶然再会しました。ドキドキしながら声をかけようとしたその瞬間……。K君のまさかの反応に娘はがっかり。ソフトクリームとともにちょっぴり切なく終わった、娘の初恋のお話です。

予想外の展開

そして──
K君が走って戻ってきました。
ちょっぴり背が伸びてお兄さんになったK君。
娘が「け、K君……」
話しかけようとしたその時。

「うわぁ~~ん!!」
K君が大声で泣き出したのです。
「ぼくのソフトクリーム~~!!」
どうやらソフトクリームを取られた、と勘違い。幼いK君にとっては、何よりも大切なものだったのでしょう。

ヒックヒック泣きながら新しいソフトクリームを受け取り、食べ始めました。
ようやく落ち着きを取り戻したK君は、娘の存在に気づいて照れくさそうにニコッと笑いました。

ちょっぴり切ない初恋の終わり

帰り道、娘の表情は少しだけ曇っているように見えました。
そして言いました。
「思っていたK君じゃなかった。もう好きじゃない」
こうして娘の初恋は静かに終ったのでした。

【体験者:50代、筆者、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。