筆者の友人A子さんも、大の甘党! そんな彼女の体験談をご紹介します。
美味しいスイーツ。二人で色々食べてみたいのに
A子さんは美味しいものが大好きで、流行りのスイーツやお惣菜などを頻繁に購入していました。
夫と二人暮らしなのですが、「色んな味を試してみたい」と、ついつい何種類も購入してしまいます。
そして帰宅後、夫と一緒に食べるのが楽しみでもありました。
そんな夫婦の幸せなひと時なのですが、一つだけ気になる事が。
夫は一つを選ぶと、それを最後まで食べきります。
「一口ちょうだい」と言えばくれるのですが、それっきり。
そしてA子さんの物を「一口食べる?」と差し出しても、決して食べません。
何種類も味見したいA子さんは、夫とも色んな味を共有して楽しみたいのです。
全く分け合うそぶりが無い夫に、少しモヤモヤしてしまいました。
理解できない夫に思わずイラッ
ある日、A子さんは新作のお菓子を5種類も購入しました。
順番に一口ずつ食べようとしたところ、夫が、
「食べきれる量にしなよ」
そう呆れ顔で言うではありませんか。
色んな味を食べたいA子さんはカチンときてしまい、夫と少し喧嘩になってしまいました。
そして落ち着いて話し合うと、初めて夫の気持ちを知る事になったのです……。
そもそもの考え方が全然違っていたなんて
A子さんは5人兄弟で、お菓子でも何でも「分け合う」事が当たり前の環境で育っていました。
対して夫は2人兄弟で、「分け合う」ではなく「一人一個、人の物は食べない」という環境で育っていたのです。
A子さんにとって「一口ちょうだい」は、「仲良く分け合う術」でしたが、夫にとって「一口ちょうだい」というのは、「人の物にまで手を出す」というイメージが定着していたのです。
夫もA子さんの考え方を初めて知って、非常に驚いていました。
育った環境が違うと、「分け合う」という些細な事も、捉え方が全然違うのだと驚いた出来事でした。
【体験者:30代・パート、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。