今回は、筆者の友人が育児中に遭遇した『予想外のトラブル』を紹介します。小学生の娘に、やたらと張り合うお友達がいると思っていたら、その理由を知って「闇が深すぎた……」

とにかくなんでも娘より優れていないと気が済まない、小学校の同級生

私は30代のシングルマザーです。数年前に浮気が原因で夫と離婚し、小学生の娘を連れて地元に帰ってきました。

幸いにも地元ですぐに仕事が見つかり、娘との生活の基盤を早く整えることができました。娘もすぐに新しい小学校に慣れ、時々家に友達を連れてくるように。

その中に、「Cちゃん」という同級生がいました。なぜかCちゃんは、なんでも娘より優れていないと気が済まず、「私の方が足が早い」「私が着ている服の方が高級」などと、いつも自分と娘を比べるのです。

そしてある日、Cちゃんが家に遊びにきた時に、娘に向かって「パパがいないくせに幸せそうなふりをしていてムカつく」と発言。あまりにひどい言葉に、娘は泣き出してしまいました。

私もさすがに黙っていられず、「どうしていつも娘と自分を比べたり、酷いことを言ったりするの?」とCちゃんに聞いたのです。

するとCちゃんは「だって、ママが……」と話し始めました。

保護者に連絡を取り、子供を巻き込むのはやめてほしいと伝えるも……

Cちゃんいわく、「ママがいつも【あんな父親のいない家の子に負けるな】と言っている。娘ちゃんより成績が悪かった日は怒られるし、娘ちゃんよりも良い服を着なさいと言われたりする」とのこと。それを知って、私は一度話し合った方がよいと思ったのです。

私は共通の知人経由で、すぐにA子に連絡を取り、話を聞きました。そこで、私は聞き覚えのある話し方にハッとしました。
「まさかあなた、あのA子?!」

Cちゃんのママは、私が高校生の時に大喧嘩をした同級生、A子でした。A子は当時いじめの主犯格で、私の親友をいじめていたのです。卒業後は全く交流がなかった上、名字が変わっていたので全く気付きませんでした。

「高校生の時に喧嘩してから、あんたをずっと恨んでいた。シンママになって地元に戻ってきた時はザマァと思ったが、シンママのくせに幸せそうでムカついたから、娘に『あんな家の子に負けるな』と言い続けた」と言うのです。

私情で子供に悪い影響を与えるのはやめてほしいと伝えるも、全く聞く耳を持たないA子。「このまま話しても無駄だ」と感じた私は、Cちゃんに「もううちの子は、Cちゃんと遊べないよ」と絶縁宣言。娘もCちゃんに対して相当我慢していたようで、すぐに同意してくれました。

その後、A子やCちゃんと顔を合わせることは無くなりましたが、最近共通の知人から「A子が離婚した。旦那さんが親権を取って、Cちゃんと一緒にこの街から引っ越したらしい」と聞きました。

あれからCちゃんがどんな風に成長したかは知る由もないですが、真っ当に育ってくれていることを願うばかりです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。