日頃あまり吠えない我が家の愛犬が深夜に激しく吠えだしました。翌日、その理由が判明したのです。愛犬ハナのお手柄エピソードをご紹介します。

"お手柄"だったハナ

しばらくすると家の周囲にはパトカーが数台。警官の姿も。
町内のお宅に泥棒が入ったらしいのです。
我が家にも警官が来ました。

住人が気づき、大声を出したところ逃走。
その後、我が家の方へ逃げ、塀をよじ登ろうとしたようです。
塀の下に犯人のものらしき形跡があったとのこと。

「うちの犬、夜中に激しく吠えたんです!」
警官にそう伝えると
「あぁ、それで犯人は塀を登らず逃げたのでしょう」
と言われました。

ハナのお手柄だったんだ!
「えらかったね、ハナ!」
家族みんなでハナの頭をなで、思いっきり抱きしめて、ご褒美においしいお肉を食べさせました。

吠えたのにはワケがある

後日、隣のおばあさんがちょっぴり気まずそうな表情で、ぽつりと言いました。
「お宅の犬のお手柄だったようだねぇ」
「そうなんです! 無駄吠えじゃありませんでした!」私は自信満々に言い返しました。

ちなみに泥棒はその後、無事に逮捕されたそうです。
ハナの本能と勇気に感謝の気持ちがあふれた出来事でした。

【体験者:50代、筆者 回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。