ストレスが溜まっているとなかなか抑えるのも難しいときがありますよね。
今回は筆者の知人から聞いた、息子の前でした夫婦喧嘩で大反省したというエピソードをご紹介します。
息子の運動会
その日は、今年5歳になった息子が新しい保育園で迎えた、年に一度の運動会でした。
いつも以上に気合いを入れて、お弁当も朝から張り切って作った私。
最近多忙でなかなか自分の疲れがとれていないと感じていたものの、息子に喜んでほしかったのです。
その朝も『息子にとって楽しい一日になればいいな』と思っていたはずだったのですが……。
夫婦喧嘩
会場に着くなり、夫が
「あ、ビデオカメラ持ってきたよね?」
と尋ねてきたのでイラっと!
私「私はお弁当の準備をしたからあなたがカメラぐらい用意すると思っていたわ」
夫「そんなの知らないよ!」
あっという間に夫婦喧嘩が勃発してしまったのです。
息子のせっかくの晴れ舞台なのに、子どもの出番そっちのけで大口論に。
お弁当を作っている間、呑気にソファでゲームをする夫の姿を見ていたので、どうしてもイライラした気持ちを抑えられませんでした。
息子の言葉に猛反省
お互い日頃の鬱憤も溜まっていたからか言い合いが続くなか、背後から息子の小さな声が。
「なんで喧嘩しているの?」
「僕が主役の日なのに」
その言葉を聞いて、胸がズキンと痛みました。
『子どもに気を遣わせてしまった』と完全に親の失態だと気づいた私たち。
すぐに夫と一緒に、息子にしっかり謝りました。
「ママとパパ、喧嘩してごめんね」
「一生懸命がんばった成果を見せてね」
「たくさん応援しているよ」
すると息子の曇った表情はみるみる晴れ『しっかり見ていてね!』と笑顔で待機場まで走っていってくれたのです。
その後の対策
それからは、行事のたびに【役割表】を作るように。
『誰が何を担当するか』を明確にして、お互いの負担も感謝も可視化。
その結果、自然と『ありがとう』と感謝する言葉が増え、夫婦喧嘩も激減しました。
息子の大切な思い出を台無しにしないために。
『親だって反省しながら成長していくものだよね』とあの日の運動会が教えてくれました。
【体験者:20代・女性公務員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。