娘さんの気持ちを尊重して、習い事はさせていないという筆者の知人。しかし、同じクラスのママが貧乏人扱いしてきて……? 自分の価値観を押し付けてくる教育ママと口論になった体験談を、知人から聞いてきました。

娘「ゆっくりしたい」

小学4年生の娘は、「学校から帰ってきたらゆっくりしたい」と言うので習い事はしていません。

正直、周りは習い事をしている子が大半です。他の子と比べてしまい、焦りを感じることもありました。

ただ、学校生活は大変でしょうし、娘の気持ちも理解できるので、習い事はさせない選択をしています。

教育ママの圧力

先日の参観日に、子供たちも交えてママたちとお話しする機会がありました。

その中でも教育熱心なママAさんは、自慢の娘Bちゃんについての話が止まりませんでした。

「Bは週5で習い事に通っているの。子供の吸収力って本当にすごいのよ。習い事をさせないなんて時間を無駄にしてるわ」

熱弁するAさんにタジタジになった私。そんな私の態度にイラっとしたのでしょうか?

「あなたは娘さんに習い事をさせていないって正気? そんなにお金に困っているのかしら?」

“習い事をしていない=お金がない”という勝手な想像をして、私を馬鹿にしてきたのです。

Bちゃんの本音

「うちの子は家が好きなんです」
「へぇ~そんなに強がらなくてもいいのに」

やんわり反論した私でしたが、全くAさんには伝わりませんでした。

「ママもうやめてよ。恥ずかしいよ」

私たちの会話をずっと隣で聞いていたAさんの娘Bちゃんが、口を開いたのです。

「本当は私も家でのんびり過ごしたい。ずっと○○ちゃんがうらやましかった」

「そ、そんなこと言わないの!」

娘の本音を初めて聞いたAさんは、とても焦っていました。

無理やりさせていた結果

BちゃんはAさんが勝手に選んだ習い事に、嫌々通っていました。

忙しい日々に相当疲れがたまっていたのでしょう。

数か月後、Bちゃんは全ての習い事をやめたいとAさんに言ってきたといいます。

大反対したAさんでしたが、どうしても行かないというBちゃんに心が折れたのだそう。

本来、子供の成長のためにさせる習い事。親の自己満足のために、あれこれさせるのは子供が気の毒としか言いようがありません。

Aさんは他人を心配する前に、Bちゃんの気持ちに気付いてあげるべきでしたね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。