姑の家は、昔集めた高級家具や、通販で買った高級家電で溢れていましたが、それを使いちょっとした『お小遣い稼ぎ』を考え出したようで……
物にこだわりがある姑
私の姑は、昔から物にこだわりがあります。
食べ物にこだわるのはもちろん、お茶菓子も有名デパートで取り扱っているものでなければ食べないし、家具も有名な国産メーカーのもので取り揃えています。
家電についてもこだわりがあるようで、我が家では到底手が出ないような、有名メーカーの高価格な製品を使っていました。
ある日、姑から電話が
ある日、姑から電話がありました。
「いい掃除機があるんだけど、使う?」と言う姑。あげる、ということだと思った私は、「はい、使います!」と答えました。
「じゃあ今度持っていくね」と姑は言い、後日、姑はその掃除機を持って我が家にやってきました。
姑が言い出したことに仰天!
姑が持ってきた掃除機は、私も姑の家で何度か見た、有名メーカーの掃除機で価格もかなり高めのものです。
そして、使い古した感じもなく、まだまだきれい。
「いいんですか、こんなきれいな物」と私が尋ねると、姑は「うん、いいわよ」とにっこり。
そして次の瞬間、驚きの言葉を口にしました。
「月2000円で、貸してあげるわよ」
姑の言葉の意味がいまいち理解できないまま、私は思わず「え、貸す?」と聞きました。姑は、「うん。これ買うと高いけど、リースで使えば安いでしょ?」と言い出しました。
そして、「リースしてあげるから、使っていいよ!」と、掃除機を強引に私に押し付けてきたのです。
どうやら姑は、自宅にある高級家電を人に貸し、リース料を取ってちょっとしたお小遣いを稼ごうと考えたようでした。
姑の圧に、断り切れなかった私。結局2000円を渡してしまいました。
夫に話すと
姑が帰ったあと帰宅してきた夫に、このことを話すと、夫は呆れかえっていました。
「昔から、そういうことするんだよな……」と夫はつぶやいています。
夫の話によると、姑は昔から、独特なお金の稼ぎ方を思いついては実践してきたそう。
「そんなお金渡す必要はない」と夫は言い、後日掃除機を実家に持っていきました。
そして、無事お金も返してもらいましたが、姑の考え出したお小遣い稼ぎに、巻き込まれた出来事でした。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。