息子が「〇〇ちゃんちに行ってくる!」と言い出した日
うちの4歳の息子が幼稚園に慣れてきた頃のこと。お迎えのたびに「今日は〇〇くんと遊んだ!」「明日は〇〇ちゃんと公園行くんだ~」なんて嬉しそうに話すようになりました。
ある日、「今日ね、〇〇ちゃんちに行ってくるね!」と宣言されて驚愕。いやいや、親の許可なしに“家に遊びに行く約束”をしてくるとは……子どもらしいと言えばそうなんだけど、親としてはちょっと焦りますよね。
「手ぶらじゃ……」と始まった“手土産の習慣”
最初は「まぁ、一緒に行くなら」と私も付き添いでお邪魔しました。そこで生まれたのが“お菓子問題”。個人的になんとなく手ぶらじゃ気が引けて、ちょっとしたお菓子やジュースを毎回持って行くようになったんです。
でも、これが積み重なると地味に高い! 1回1,000円を超えることも少なくなく、「なんでこんなにかかってるの?」と家計簿を見て驚愕。毎週のように訪問していた時期もあったため、年間で見るとかなりの額になっていました。
ですが、息子は喜ぶし、毎回断るのも可哀想で、ズルズルと持参し続ける日々が続きました。
モヤモヤを共有してみたら……
そんなある日、思い切って仲の良いママ友に「ねぇ、お菓子代って結構大変じゃない?」と話してみたんです。
すると、「え、うちも思ってた!」「手ぶらはちょっと……って気になっちゃって」など共感の嵐。そこで「一度みんなで話そうか」という流れに。
数日後、“お菓子問題会議”と称してママたちで集まることに。すると全員が「実はちょっと負担だった」と本音をポロリ。そこで、「毎回それぞれ持ってくるより、ジュース係・お菓子係・アイス係に分担しよう」というルールを決定!
小さなルールが、子育てを少しラクにした
それ以降、手土産の負担も減り、お菓子の量も調整しやすくなったおかげで、子どもたちが夕飯を残す心配も減少。
なにより、ママたちが気軽に本音を言い合える空気になったことで、「私だけが気を遣ってる?」という孤独感も消えました。
子育てって、こういう小さな“気づき”や“共有”が意外と大切なんだなと実感。
今では、ママ友との関係も子どもたちの笑顔も、前よりずっとあたたかくなった気がしています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容をもとに、個人が特定されないよう構成しています。
ltnライター:北田怜子
経理事務・百貨店販売を経て、現在はWEBライターとして活動中。家事や育児と両立できる働き方を模索する中でライターの道へ。自身の体験を活かしながらリアルで共感を呼ぶ記事を多数執筆。人間関係・子育て・日常の“あるある”を中心に、女性に寄り添ったコンテンツを発信している。