人との距離感って、本当に難しいものですよね。親しい間柄だからこそ許されることもあれば、逆に親しいからこそ、守らなければいけない一線もあるのではないでしょうか。今回は筆者の友人のエピソードをご紹介します。
かけがえのない、ふたつの宝物
付き合って3年目の誕生日、彼から指輪をもらいました。
シンプルで洗練されたその指輪は、彼のまっすぐな想いが伝わってくるようで、私のお守りのような存在でした。
それから2年後、ついにプロポーズされ、今度はダイヤが輝く婚約指輪を受け取りました。
もちろん返事はOK! 私たちは来春結婚することに。
ふたつの指輪は、どちらも彼との歴史が詰まった、かけがえのない宝物でした。
無邪気な好奇心
高校時代からの友人であるM美に婚約の報告をすると、後日、お祝いがてら私の家に遊びに来てくれました。
お調子者でノリのいいM美は、部屋に入るなり「ねぇねぇ、指輪みせて! 両方とも!」と目を輝かせて催促。
自慢するつもりはなかったのですが、あまりの勢いに押されて、私はケースに入れたままふたつの指輪をテーブルに置きました。
その直後、注文していたピザが届いたため、私は受け取りに玄関へ。
部屋に戻ると、M美はご機嫌な様子でスマホをいじっているところでした。
そのときは、まさかあんなことになっているとは夢にも思いませんでした。