猛暑日に自転車通勤し、軽い熱中症になる
Kさんの夫であるOさんは、毎日片道約20キロを電動自転車で通勤しています。
数年前の夏、気温が35℃を超える猛暑日がありました。
しばらく残業が続いていたうえに、その日Oさんは「時間がないから!」と朝食もとらずに家を出てしまいます。
その結果、通勤途中で軽い熱中症を起こしてしまいました。
さらに、信号で止まっていたとき、急に視界がぼやけ、自転車ごと倒れてしまったのです。
偶然通りかかった50代男性がとった応急処置とは?
Oさんが倒れたのは、海沿いののどかな場所で、周囲にはほとんど人がいませんでした。
そんなとき、Oさんと同じく自転車通勤をしている50代前半の男性・Uさんが、たまたま通りかかります。
UさんはすぐにOさんのもとへ駆け寄り、「大丈夫か! 救急車を呼ぼうか?」と声をかけてくれました。
Oさんは意識がはっきりしていたため、Uさんはすぐに応急処置を始めます。
まずUさんは自分が持っていた経口補水液をOさんに飲ませてあげました。
さらに、近くで釣りをしていた人たちに声をかけて氷をもらい、Oさんの体を冷やしてくれたのです。
このとき、釣りをしていた人たちからも飲み物などをたくさんもらいました。
仲間の存在が命を救う
Uさんの素早く適切な対応のおかげで、Oさんは大事に至らずに済みました。
この出来事は、自転車通勤をしている人はもちろん、誰にとっても「仲間の存在」と「助け合いの大切さ」を改めて考えるきっかけとなるエピソードでした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。