3人の息子が反抗期真っ只中の友人。「うるせー」「黙れ」の嵐に心が折れそうになっていたある朝、ふとした瞬間に見せた末っ子のしぐさに、思わず胸がじんわり。忘れられない朝のひとコマを、友人が語ってくれました。
そっと隣に寝転んできた“まさかの救世主”
家族が出かけたあと、私がひとり横になっていると、誰かがそっと隣に寝転がってきたのです。
ぴったりとくっついてくるのは、まさかの三男。
「……え、何? どうした?」と驚いたけれど、私は口には出しませんでした。
ただそっと、三男の背中をトントンと叩いてみました。三男は何も言わず、そのままくっついていたのです。
きっと理由なんてない。ただ、甘えたくなっただけ。
さっきまで「うるせー」「ばばぁ」と言っていたとは思えないほど、まだまだ愛おしくてかわいい息子。
反抗期でも、やっぱり子ども。だから私は頑張れる
息子たちは、反抗期の渦中でも、ふとした拍子にこうして甘えてきます。
怒りっぽくて乱暴で、手に負えないと思うときもあるけれど、やっぱりまだ子ども。
素直に「寂しい」「甘えたい」と言えない年ごろだからこそ、こういう時間は大切にしたい。
毎日が親の試練のような、子どもの反抗期。でも、たまに見せてくれるかわいさに、やっぱり子育てって楽しいと思えます。
あの朝、ぴったりくっついてきた三男のかわいいをパワーに、明日からの「うるせー」に耐えられるのです。
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。