以前に比べて、育児休暇を取る男性も増えてきましたよね。
ですが、育児休暇に対する親世代の考えはさまざま。
私の知人の夫も育児休暇を取ったようですが、その際知人の夫と姑が交わした会話が、知人には少しひっかかったようです。いったい何があったのでしょうか?

第3子誕生で育児休暇を取った夫

私は、先日第3子を出産しました。

1人目と2人目の時は、夫の会社に育児休暇の制度はありませんでしたが、多くの企業に倣ってか、夫の会社でも育児休暇が取り入れられることに。

夫も第3子の誕生に合わせて、1か月の育児休暇をもらったのです。

慣れない家事に手こずる夫

育児休暇中、夫は家事全般を担ってくれることになりました。

夫は、今まで皿洗い程度の家事は手伝ってくれていましたが、家中の家事をするのは初めて。

それでも最初は、文句も言わず家事をこなし、食事の用意まで頑張ってくれていましたが、だんだんと慣れない家事にストレスが溜まってきた様子でした。

だんだんと、夫は疲れた素振りを見せるようになっていったのです。

姑と夫の言葉に唖然

そんな中、姑が孫の顔を見にやって来ました。

お昼時になったので、私が「お昼どうしようか?」と夫に尋ねると、「うーん、何作ろうかな……」と悩んでいます。

それを聞いた姑は、「えっ、息子ちゃんが作るの?」と驚いた様子でした。

すると夫は、「だって、F子(私のこと)が作れっていうからさ」と驚きの言葉を口にしました。

それを聞いた姑は、呆れた顔をしながら「あんたも尻に敷かれてきたわね~」と言ったのです。

夫は「そうなんだよ」と言い、姑と夫は、2人で「あはは」と笑い合っていました。

何のための育児休暇なのか

2人のやり取りを見て、私はかなりもやっとした気持ちになりました。

夫は軽口のつもりだったのでしょう。

慣れない家事と育児で疲れ、母親相手に少し愚痴っぽくなったのかもしれません。

ですが、夫に家事をお願いしたのは、夫が育児休暇という名目で会社から休みをもらっているからこそ。

そして、私自身産後間もない体だったので、手伝って欲しかったからです。

育児休暇中の家事・育児の分担を「尻に敷かれてきた」と言う姑と、冗談でもそれに同意した夫に、やり切れない気持ちを抱いた出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。