やりたい放題
私はパートをしている主婦です。小学生の娘の友達にAちゃんという子がいます。
近くのアパートに住んでいるのですが、学校が終わると毎日うちにやってきます。そして日に日にAちゃんの言動が気になるようになりました。
「今日のおやつはなぁに?」
パートから帰ってきた私は「今日はお菓子ないの。ごめんね」と言うと、Aちゃんは冷蔵庫に直行し、勝手に冷蔵庫を開けたのです!
「プリンあるじゃん! おばさんの嘘つき!食べちゃお~」
そして夕方になってもなかなか帰らないAちゃん。
それとなく帰宅を促しても、「帰ってもお母さん、遊んでくれないもん」と帰りたがりません。
出禁にしたものの……
さらにAちゃんは娘に対しても「服がダサい」「可愛くない」などとイジワルを言うようになり、私の姿を見ると娘を差し置いて私を独占しようとします。
この状況は娘も嫌がっているし、さすがに我慢の限界でした。
「今日は忙しいからごめんね」
私はAちゃんが来るたびに、追い返すようにしました。そうしているうちに、Aちゃんはうちに来なくなりホッとしたのですが……。
「公園で女の子を遊ばせるのは危ないわよね。うちは狭くて遊べないし、あなたがイジワルなせいでAの居場所がなくてかわいそうだわ」
公園でばったり会ったAちゃんママにこう言われたのです。
明言したこと
Aちゃんママは、自分の娘が他人の家でどんな態度を取っているか知らないのかもしれません。
このままではいけないと、私もはっきりと気持ちを伝えることにしました。
「Aちゃんは何度注意してもルールを守ってくれないので、うちにはあげられません。うちは託児所じゃないので勘違いしないでください」
Aちゃんママに今までのAちゃんの言動を説明したうえで、私は「もう来ないでほしい」とはっきりと伝えました。
それ以降、Aちゃん親子とのかかわりはなくなりました。
不必要に我慢して利用されるのは、精神的な負担が大きく、健全な関係とは言えません。Aちゃんのかまってもらえず寂しい気持ちや家庭事情を考えると、厳しい対応だったのかもしれません。しかし、私は娘をまず守るために、適切な距離感を保つことが不可欠だと痛感しています。
【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。