筆者の話です。
通勤電車で起きた、ちょっと驚く出来事。
目の前にいた女性が突然始めた“ある行動”に、思わず視線が集まりました。

電車内での予想外の行動

会社までは電車通勤をしていました。
通勤ラッシュとまではいかないものの、その日も座席はすべて埋まっていて、私は運よく横並びの席に座る若い女性の前のつり革を確保。

車内アナウンスをぼんやり聞きながら外を眺めていると、カサカサと音がして女性がバッグの中からポーチを取り出しました。
ハンカチかイヤホンでも出すのかなと思った次の瞬間、彼女は鏡を開き、ファンデーションを塗り始めたのです。

視線を気にしない姿にモヤモヤ

「えっ、今ここで?」と目を疑ってしまいました。
すぐ近くに座っていた他の乗客たちも、ちらちらと彼女を気にしている様子。
けれど、彼女は一切周囲の視線を気にするそぶりもなく、次々と化粧品を取り出しては淡々とメイクを続けていきます。

私は真正面に立っていたため、香りの強いファンデーションやリップの匂いをもろに浴びることになり、思わず顔を背けそうになりました。
さらに気がかりだったのは、安全面です。
電車は揺れますし、急停車やカーブではバランスを崩すこともあるはず。
そんな中でアイラインや口紅を使うのは、ちょっと危ないのでは……とハラハラしました。

何事もなかったかのように

やがて主要駅に着き、私も彼女も降車しました。
ホームを颯爽と歩く彼女の後ろ姿はしっかりメイクをした自信からか堂々としており、背中には妙な風格すら感じてしまいました。

電車内で何かをする自由がある一方で、やはり“公共の場”であるという意識は大切なのではないか。
そんな思いが胸に残ります。

自分も気をつけたいと感じた

もちろん、朝の時間は貴重です。
私もギリギリで家を出てしまう日があります。
けれど忙しいときこそ、無意識に誰かに迷惑をかけてしまっていないか、立ち止まって考えることが大事だと思いました。

「周りへの配慮を忘れないようにしたい」と感じた出来事です 。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。