教室を紹介してから1ヵ月後、「思っていたのと違う」とクレームを入れてきて!?
筆者の友人M子が実際に体験した習い事エピソードをご紹介します。
ママ友「ダンス教室を紹介して!」
小学校の運動会で、クラス代表としてK-POPダンスを踊った私の娘。
運動会が終わってから
「M子さんの娘さん、ダンス上手ね! ねえ、どこの教室通ってるの?」
とママ友のR子さんが聞いてきました。
「駅前のダンススクールだよ。先生は厳しいけど、子供たちには愛があって本当にいいスクールだよ」
と答えると、R子さんは
「ぜひ紹介して!」
とお願いしてきました。
体験レッスンを経て入会→しかし!?
数週間後、一緒に体験レッスンへ行き、R子さんの娘さんも
「すごく楽しい!」
と喜び、晴れて入会。
R子さんは見学をしながら「かわいい」と喜んでいましたが、1ヶ月ほど経った頃、レッスン帰りに呼び止められました。
「ねぇ……紹介してくれたから入ったけど、なんか、話が違うんだけど」
「え?」
困惑する私。
「先生、パワハラじゃない!?」
「だって、うちの子、全然先生に褒められないし」
「あなたの娘さんみたいにできないから、きつく言われたりして……あれ、正直、パワハラじゃない?」
思わず私は
「でも、あの先生は、誰にでもちゃんと教えてくれる先生だよ。それに、最初に厳しいって伝えたよ?」
と言いました。
するとR子さんは、ため息まじりに
「自分の子が目立ってるからって、うちの子もいけると思ってたの? 無責任すぎない?」
と逆ギレ。
クレームに毅然と対応する先生
翌週、R子さんはついに教室の先生にクレームを入れました。
「ちょっと、うちの子にだけ厳しくないですか? M子さんの娘にはニコニコしてるのに!」
すると先生は、きっぱりと一言。
「M子さんの娘さんは厳しい指導にも耐えて、泣かずに努力してきたから、今は伸ばす指導に変わったんです。R子さんのお子さんは、今が頑張りどき。M子さんの娘さんと比べる必要はないんですよ」
R子さんは何も言えず、結局、翌週に退会することに。
子供の習い事に対する親の距離感
R子さんの娘は
「厳しいけど、イヤじゃなかった。続けたかった」
と言っていたと、あとで娘から聞きました。
頑張る子供を応援するがゆえ、親のほうが感情的になってしまうことは、時々あります。
しかし、親のプライドや思い込みで先走り、子供が悲しい思いをしてしまうのは残念なこと。
子供を持つ親として、冷静さを保ち、距離感を持って見守ることも必要だと改めて感じた出来事でした。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。