新しいママ友
私は娘を出産してから在宅ワークに切り替え、娘が幼稚園に行っている時間を中心に家で仕事をしています。
新学期になり、娘は同じクラスになったA子ちゃんと仲良くなりました。A子ちゃんママとも仲良くなりお家にお呼ばれしたのですが、室内に入ってびっくり! A子ちゃんママは自称ミニマリストというだけあって、家の中がとてもすっきりしていました。雑貨や子どものおもちゃや絵など何もなく、すべてが見えないところに収納されていてまるでショールームのような家でした。
正反対の我が家
後日我が家にも招待したのですが、内心ドキドキでした。というのも、私も夫も趣味の雑貨を飾り、観葉植物や子どもの絵や写真などを大量に飾っているので、A子ちゃんのお家とは正反対だったのです。どんな反応をされるかと不安でしたが、A子ちゃんは大喜びでリビングの隅の娘ゾーンに行き、大量のおもちゃで遊びだしました。A子ちゃんママは驚いたような顔をしていましたが、「賑やかでいいわね~」と笑顔でした。
うちに遊びに来るように
A子ちゃんはかなり我が家が気に入ったようでした。遊ぶとなったら必ず我が家になり、幼稚園帰りにA子ちゃんだけ来ることも多くなりました。在宅ワークの私は結構負担に感じて、A子ちゃんママに会ったときに「たまにはA子ちゃんの家にも行きたいな」と言ったのですが、「うちの子ここが良いって言うし、実家みたいで落ち着くんだよね」とはぐらかされてしまい……。娘も楽しそうだからいいけど、ずっと来られても困るのになぁとモヤモヤすることが多くなりました。
子どもの返答にあ然
ある日、A子ちゃんがおもちゃを散らかしたまま帰ろうとしたので、「お片付けしようね」と声をかけたのですが、「ママがここは散らかってるから片付けなくていいって言ってた」と衝撃の発言が返ってきて驚きました。ミニマリストのA子ちゃんママから見たらそうかもしれないけど、それを子どもに伝える神経がわからない! とあ然。A子ちゃんママの本心がわかり、それ以降距離を置くようになりました。
【体験者:30代・女性在宅ワーク、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。