義母との関係
私はバツイチ子無しで、35歳のときに同い年の夫と再婚しました。夫は初婚でしたので義両親が私のことを受け入れてくれるか心配しましたが、二人とも歓迎してくれて可愛がってくれました。結婚後しばらくして義父が亡くなり義母が一人になってしまったため、義母が寂しくないように以前より顔を出すようにしていました。
義母のためと奮闘
義母は良い人なのですが、自分の欲求を遠まわしに言ってくる少し面倒な部分がありました。なんでも察して動いてくれた義父が亡くなってからは、私に対して色々言ってくるようになりました。
「新しいレストランに行った人がすごく良かったって言ってたの。行ってみたいわぁ」と何度も話してきたりLINEでHPを送ってくるのです。行きたいとはっきり言ってくれるとこちらもわかりやすくていいのですが、直接言わずにやたらと匂わせて、私が「行きましょう!」と言うのを待っているのです。
台風のときには、「一人で不安だわ、もし何かあったらどうしましょう」と何度もLINEを送ってくるので、(ということは一人が嫌だからこちらへ避難してきたいのかな?)と迎えに行くと、「一人でも平気なのに迎えに来るなんて、心配症ね」と言われる始末。でも、一人暮らしの義母の役に立つならと、その都度対応していました。義父を亡くし、一人になってしまった義母の寂しさを埋めてあげたいという気持ちもあり、つい無理をしてしまっていたのかもしれません。
義母の本心を知り……
義実家に行ったときのことです。偶然、義母と義姉が話しているのを耳にして驚きました。義母は義姉に「あの子は気か利かないしケチなのよ」と悪口を言っていたのです。義母のためにとこれまで頑張ってきたことが馬鹿らしくなり、もういいやと吹っ切れました。
それ以降、義母から遠まわしにおねだりされたり何か言われても、「お金がない」「時間がない」と言って断っています。夫に義母に対して態度が冷たいと注意されたので、これまでの経緯を説明すると理解してくれ、逆に義母に注意してくれました。この経験を通じて、他人との健全な距離感を保つことの大切さがいかに重要かを学びました。
【体験者:40代・パート女性、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。