誰からも祝われない結婚
初婚のAさんはささやかでもいいから結婚式をしたいと考えていましたが、軽く声をかけてみた友人は誰も参加してくれそうにありません。
「不倫して奪って結婚なんて、誰かの不幸の上に成り立つ結婚を祝福はできない」とはっきりと伝えてくる友人もいました。
「私たちの結婚は、誰からも祝われないものなんだ……」
ようやく自分のしでかしたことの大きさに気づいたAさん。ですが、だからと言って幸せになるのを諦めるわけにはいきません。
「絶対幸せにならなくちゃ!」
夢から覚めました
誰からも祝福されず、職場にも不倫略奪婚が広まり居づらくなったAさんは退職。ですが、夢にまで見た大好きなDとの暮らしが始まり幸せいっぱい……なはずでしたが、そううまくはいきませんでした。
実際に生活が始まると、あんなにも素敵だったDは、ただの何もできない年老いた男性だったのです。職場で見る姿とは違いだらしないDとの生活に、すっかり夢から覚めてしまったAさん。
「周囲から認められず、人を不幸にしてまで私が手に入れたいものってこれだったの?」
AさんはDとの離婚を即決意。今後は真面目に生きていくことを誓い、新たな環境でやり直しています。皆に祝福されること=自分の幸せではありませんが、略奪という行為にはしっぺ返しが待っているのかもしれませんね。
【体験者:20代・会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。