不倫して略奪成功! 結婚します
Aさんは20代の女性。新卒で入った会社で出会った上司Dに仕事を教えてもらううちに、不倫関係になりました。
頼りになって仕事のできるDはとてもかっこよく見えて、Aさんは不倫関係にのめりこんでいきます。
すぐにでも結婚したいとAさんは思っていましたが、Dはなかなか離婚してくれません。ですが、不倫関係が4年を過ぎる頃、Dはようやく妻と離婚。
Aさんは「これでやっとDと結婚して幸せになれる!」と浮かれ気分でした。
不倫略奪婚、祝福してくれるよね?
結婚が決まったAさんは親に報告。
不倫に何となく勘づいていた母からは何度か別れるように言われていたけれど、結婚となれば喜んでもらえるよね。そう思っていたAさんでしたが、両親の反応は祝福とは真逆のものでした。
「不倫して結婚する娘は勘当!」そう一刀両断され、祝いの言葉は言ってもらえなかったのです。
Dの両親も元嫁から聞いて、2人の結婚の経緯を知っているので冷ややかな反応でした。
両家の冷ややかな反応を見ても、まだAさんは「義実家と付き合わなくていいなんてラッキー」と軽く考えていたのです。
誰からも祝われない結婚
初婚のAさんはささやかでもいいから結婚式をしたいと考えていましたが、軽く声をかけてみた友人は誰も参加してくれそうにありません。
「不倫して奪って結婚なんて、誰かの不幸の上に成り立つ結婚を祝福はできない」とはっきりと伝えてくる友人もいました。
「私たちの結婚は、誰からも祝われないものなんだ……」
ようやく自分のしでかしたことの大きさに気づいたAさん。ですが、だからと言って幸せになるのを諦めるわけにはいきません。
「絶対幸せにならなくちゃ!」
夢から覚めました
誰からも祝福されず、職場にも不倫略奪婚が広まり居づらくなったAさんは退職。ですが、夢にまで見た大好きなDとの暮らしが始まり幸せいっぱい……なはずでしたが、そううまくはいきませんでした。
実際に生活が始まると、あんなにも素敵だったDは、ただの何もできない年老いた男性だったのです。職場で見る姿とは違いだらしないDとの生活に、すっかり夢から覚めてしまったAさん。
「周囲から認められず、人を不幸にしてまで私が手に入れたいものってこれだったの?」
AさんはDとの離婚を即決意。今後は真面目に生きていくことを誓い、新たな環境でやり直しています。皆に祝福されること=自分の幸せではありませんが、略奪という行為にはしっぺ返しが待っているのかもしれませんね。
【体験者:20代・会社員、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。