家族みんなで謎の不調
昨年、7月に入ってすぐのことでした。
夫が「頭が痛いかも」と言い出し、5歳の息子まで「なんだか体がだるい……」とゴロゴロ。
そして私自身も、なんだかすっきりしない日が続いていました。
風邪かな? と体温を測っても、誰も熱はなく、咳や鼻水もなし。
「夏バテにはまだ早いし、なんだろう……」と不安が募るばかりでした。
もしかして、原因は快適すぎるリビング?
原因が分からないまま数日が過ぎ、リビングでモヤモヤと考えていた時、ふと、あることに気づきました。
ひんやりと冷たいフローリング、半袖では少し肌寒いくらいの室温……。
もしかして、原因はこの「快適すぎる環境」そのものにあるのでは?
我が家では、人一倍暑がりの夫に合わせて、6月の終わりからエアコンはほぼ24時間つけっぱなし。しかも、寝る時でさえ設定温度は23度。
熱中症が怖いからとガンガンに冷やしていましたが、 実は体を冷やしすぎていたのかもしれない、とハッとしたのです。
慌ててスマホで調べてみると、「クーラー病」という言葉が目に飛び込んできました。
エアコン設定を見直し!
「クーラー病」の症状は、体の冷えによる自律神経の乱れが引き起こす、だるさ、軽い頭痛、胃腸の不調など。
まさに、うちの家族の症状とそっくりでした。
「これだ!」と確信した私は、すぐさまエアコンの設定温度を26度に上げ、風量は「自動」に。
冷たい風が直接体に当たらないよう風向きも調整し、就寝時はタイマーを活用することにしました。
最初は「えー、暑くない?」と不満げだった夫も、さすがに体調不良には勝てず、しぶしぶ納得してくれました。
その甲斐あって、数日のうちに家族全員がすっかり元気を取り戻したのです。
“快適”と“健康”のバランスを見極めて
「今までが冷えすぎだったんだね」と夫もすっかり改心し、今では“冷房ガンガン派”から“冷房バランス重視派”に。
暑さ対策には冷房が欠かせませんが、冷やしすぎも体には毒だと、身をもって学びました。
もちろん、体調不良の原因は様々です。
自己判断は禁物ですし、まずは医師の診断を仰ぐことが大前提ですが、我が家の場合は、この見直しが劇的な効果をもたらしました。
今年の夏は、心地よさと健康のちょうどいいところを探しながら、エアコン生活を送りたいと思っています。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。