それがお隣さんとなると、なおさらのこと。
今回は、筆者が実際に悩まされたお隣さんとのお付き合いについてのお話です。
集合住宅地に建つ我が家
我が家は、100世帯以上の民家が密集して建つ、集合住宅地に建っています。
我が家の両隣・裏にはすべて住宅が建ち、庭もお隣との境界に面しています。
庭側のお隣さんとの境界には柵がありましたが、おへそくらいまでの高さしかなく、お互いの家や庭が丸見えでした。
頻繁に会うお隣さん
その家に住み始めたあと、庭に洗濯を干しに出たり草むしりに出たりすると、よくお隣さんも出てきて声をかけてきました。
お隣さんは、70代の1人暮らしの女性。気さくな方で、とてもいい人です。
最初は「出てくるタイミングが、たまたま一緒なのかな」程度にしか考えていませんでしたが、私が庭に出るたび必ずと言っていいほど出てくるお隣さん。
挨拶程度で済むならいいのですが、一度会うと世間話が始まり、けっこうな時間がかかることもしょっちゅうでした。
私は、だんだんと、お隣さんとのコミュニケーションに負担を感じるようになっていきました。
ある日、お隣の窓を見ると
ある天気の良い日のこと。私は、家の中から庭の様子を見ていたのですが、ふとお隣の家の窓を見ると、お隣さんがそこからうちの庭を見ているのに気が付きました。
お隣さんは、しばらく我が家の庭を見ていましたが、そのうち家の中に戻って行きました。
「何をしていたんだろう?」と気になった私は、とりあえず庭に出てみることに。
すると、家の中に戻って行ったはずのお隣さんもすぐ出てきて、「おはようございます」と声をかけてきたのです。
そこで私は、「もしかしてお隣さんは、私が庭に出てくるのを見張っていたのかな?」と感じたのです。
気持ちは分かるが
「お隣さんが見張っている」というのは私の勘違いかもしれません。
ですが、私が庭に出ると必ず出てくるお隣さん。
1人暮らしで誰かと話したいのかもしれません。その気持ちは分かりますし、お声がけいただくこと自体は大変ありがたいのですが、 一応庭というプライベートな空間で毎日話しかけられることが、私は正直なところ、重荷に感じるようになっていました。
なので、直接お話しするのも気が引けたため、 お隣との境界に少しずつ生垣の苗を植えることに。
これなら塀を建てるよりもあからさまではなく、数年後には自然に生垣も出来て、角が立たずプライベートな空間をしっかり確保できるだろうと。それと同時に、お隣さんとの程よい距離感で良い関係が築けることを心待ちにしています。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。