「お願い! 今すぐ来て」という妹からの突然の連絡に、筆者の友人・玲子さん(仮名)は急いで駆けつけました。慌ただしい夏の午後、思いもよらない展開に戸惑いながらも、ある気づきが胸をよぎります。いったい何があったのでしょうか?
妹からのLINE
7月の昼下がり。照り返す日差しがアスファルトを焼きつけるような猛暑日。
玲子さんは冷房の効いた部屋で、パソコンに向かって作業していました。そんなとき、スマホに1通のLINEが届きます。
「お願い! 今すぐ来て」
たったそれだけの文面に、胸がざわつきました。妹は妊娠9か月。初産です。
玲子さんは陣痛が来たと判断し、着替えもメイクも後回し。サンダル姿のままタクシーに飛び乗りました。
玄関先で突きつけられた“真の目的”
「破水だったらどうしよう」「病院は? 着替えは?」
焦りで胸がいっぱいのままタクシーを降り、インターホンを押します。
玄関が開くと、そこにいたのは拍子抜けするほど元気そうな妹の笑顔でした。