「今年は俺がやる」と言った夫に、BBQの準備をすべて任せたら、思わぬ展開に。これは筆者の友人・美和さん(仮名)の体験です。
夫がパニック
始まってみると、現場は大混乱。
火がつかず、ようやくついても強すぎて食材は真っ黒。子どもは飽き、親戚たちも落ち着かない様子。
「これ、全然足りないじゃん」そうつぶやく夫の手には、少しの肉とウィンナー。飲み物も切れて、親戚が「買ってこようか?」と声をかけました。
夫は汗だくで言いました。
「ちょっと、お願い……こっち来て」
美和さんは心の中でつぶやきます。──ほら、見たか。
同じ時間を過ごすって、こういうこと
片づけが終わるころ、夫はぐったりと座り込んでいました。Tシャツは炭で汚れ、手には使い込んだトング。
「やっぱりお前、すげぇな……」
そのひと言には、ようやく気づいた妻への敬意がにじんでいました。
「火起こしとか、BBQのこともっと調べようかな」
後片づけする夫の姿に、美和さんは心の中で小さくガッツポーズをしたそうです。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。