子どもが新しい環境に飛び込むとき、親としてつい心配してしまうものです。
「友だちとうまくやれるだろうか」「嫌なことを言われて落ち込まないだろうか」
頭の中ではわかっていても、不安はつきません。
これは、そんな「心配性」な親である筆者の知人A子が体験した出来事です。
「友だちとうまくやれるだろうか」「嫌なことを言われて落ち込まないだろうか」
頭の中ではわかっていても、不安はつきません。
これは、そんな「心配性」な親である筆者の知人A子が体験した出来事です。
不安ばかりが先に立つ、新生活の始まり
春から新しい土地での生活が始まりました。娘は小学1年生。ピカピカのランドセルを背負って学校へ向かう小さな背中を見送るたび、私の胸には不安ばかりが積もっていきます。
「ちゃんと友達、できるかな……」
家ではおとなしいタイプ。歌や絵を1人で楽しむことが多い。でも学校はそんなに簡単じゃない。もし嫌なことを言われたり、されたりしたらこの子は固まってしまうんじゃないか。
そんな想像ばかりが膨らみ、「心配しすぎかな」と思いながらも止められないのです。
突然の電話と、膨らむ不安
そんなある日、担任の先生から電話がかかってきました。
「娘さん、クラスのB子さんに『キモい』って言われたみたいなんです」
胸がズンと重くなりました。その子は他の子にも同じことを言って、困る様子を見て楽しむようなタイプらしいのです。泣いちゃったかな。言い返せなかったんだろうな……。
私がそばにいればよかった。気がつけば頭の中で母親としての反省会が始まっていました。
「このまま意地悪のターゲットになってしまうんじゃないか」
不安は膨らむばかり。心配ばかりが止まらなかったのです。